不思議探検クラブ H.29年度第6回

土壌生物について解説 土壌生物について解説

平成29年10月21日(土)   場所 伴東小学校

【目的】
児童に観察やゲームを通じて自然に親しんで貰い、自然と遊ぶ楽しさを身を持って実感することで自然の大切さ・重要性を認識させ、その延長線上で環境問題を考えてもらうこと  。                                                                                              

【内容】
① 「ぼくの木」・「わたしの木」の1ヶ月間の変化を観察(下記はこども達の観察内容)

キンモクセイ:花が枯れた。黄色くなりかかった葉っぱがある。冬芽が出て来た。

ユズリハ:色が変わった葉っぱは触ったらすぐに落ちた。
     緑色に葉っぱは簡単に落ちない。くもの巣が沢山ある。

アオギリ:実(タネ)が殆どなくなり、枯れた様な葉っぱが出て来た。冬芽も出て来た。

イロハモミジ:葉っぱの緑色が濃くなっているなったように感じる。
       タネをほうり上げたらまわりながら飛んだ。
       ミノムシがぶら下がっていた。

ソメイヨシノ:葉っぱが沢山虫に喰われている。紅葉して落ちている葉っぱが沢山あった。
       珍しい虫がいた。(注:ヨコヅナサシガメの幼虫と思われる。)

番外:「わたしの木」に選びたかった「グミ」が伐採されていたので選ばなかったが、ひこばえが出て来ていたので、観察した。

②「土壌生物についての説明」
「大型土壌生物の簡単な見分け方」及び「森の中の食物連鎖」に関する資料を配布。
下記の内容についてプロジェクターを使用して解説。
「虫たちと土壌の関係」や「土壌のはたらき」などを中心に解説。
土壌生物が小さいことと種類が多いことを知って貰うために、人間の片足が踏んでいる動物の数についても解説した。
・土壌とはなにか、
・土の中でくらす生き物
・虫たちの土壌つくり
・土壌のはたらき
・土壌ができるまで(厚さ1cmの土壌が出来るのに100年かかることなど)
・土壌のやくわり
・土の中はどんな世界か(原生林、二次林、人工林についても説明)
・小学6年生の片足が踏んでいる土壌動物の数。(土壌生物の大きさと生息数)

③「土壌生物の観察」
校区の山で前日に採集した土壌及び校庭の土壌の中の虫を観察。
観察出来た虫:ナメクジ、甲虫の幼虫、アリ、クモ、ダンゴムシ、ワラジムシ、トビムシ、ムカデ類、アザミウマ
記の外、キノコの中に幼虫が居ることを観察出来た。

観察の様子

観察の様子

【反省点】
前日の土壌採集時に腐葉土を主体に考えていたので、地表から15cm位の深さまでしか採集出来ていなかった。
従って、土壌生物観察用としては不十分だった(地表より30㎝くらいまで深く掘った方が良かったと思われる)。
指導者である我々が土壌生物について詳しくないので、細かい解説が出来なかった。