森林部会11月例会
ツチトリモチ
令和元年11月10日(日) 場所 元宇品
好天気で参加者多数、ツチトリモチ一杯、毒キノコ発見。
広島の歴史や地球の歴史など観て学んでの一日。
10時広島港電停付近に集合。
今回の観察ポイントは、①ツチトリモチ ②ヒロシマツバキ ③草本・木本の花や果実 ④地質 である。
電停を出発し、暁橋を渡り”島”に入る。
マンションの側を抜け、文化住宅街の立派な石崖を見ながら元宇品小学校へ。
夏の花火が上がる広島湾を眺めながら観音寺境内へ。
この場所は神仏習合の痕跡、浅野長晟公由来のヒロシマツバキなどを見ることができ、広島の歴史が実感できる。
ツバキは蕾を沢山付けていたが、開花は年が明けてだろう。
車道に出てツチトリモチの第一ポイントへ。
ここは、倒木・草むらの拡大など環境の変化で発生が少なくなっているようだ。
再度、車道に出ていよいよ森の小径に入るが、入る前に砲台跡を見た。
台座の基礎部分が残るのみだが、前方に広がる森の木々に伐採の痕跡を見ると砲台=戦争を実感する。
小径への道に入ると直ぐにツチトリモチに出会うことができた。
この場所は倒木があり、発生が少なくなっているようだ。
しかし、小径を進むと足元から斜面へと赤色の坊主頭があちこちに出現し、観察の主目的を達成した充実感に浸ることができた。
途中、アベマキの根元にキノコの群生を発見、後にオオワライタケと判明。
山渓のきのこ図鑑によると毒成分は不明、致命的ではないが多量に食べると幻覚幻聴を伴い狂騒状態になるとある。
小径を抜け、元宇品のシンボル大クスノキを観ながら小休憩、駐車場のムクノキの熟した実を試食。
12時をはるかにオーバーしたが海岸に降りて昼食。
休憩後は海岸の観察。
節理・断層・海食崖海食洞を解説の標識を見ながら観察し、更にパワースポットと呼ばれる閃長岩の中に含まれる緑簾石を筆者が解説した。
[観察種]
草本:黄花のカタバミ・ツルナ・ツワブキ・ヤクシソウ、ノジギク(蕾)
木本果実:クロガネモチ・クロキ・シロダモ・ツルウメモドキ・テイカカズラ・マサキ・モチノキ・ヤシャブシ・フユイチゴ・ムクノキなど
木本花:薄紫色のクコ、白色のナワシログミ
ヤクシソウ | マサキ | シロダモ |