総合観察会 7月例会(元宇品)

クスノキひこばえクスノキ(ひこばえ)の前で

令和 5年 7月 16日(日)  場所 元宇品

9:15 広島港待合室集合。
似島観察会の予定だったが、参加者の了解を得て観察場所を元宇品に変更した。

案内所で「南区散策ガイド みなみ区を行く 宇品・元宇品マップ」をもらい、これを参考にして島内を巡ることにした。
コースは、待合室~みなと公園~暁橋~島内左回りで観音寺~車道~アカトンボ広場~車道~カゴノキ~ひこばえ群~車道~灯台~海岸(昼食)~暁橋(一部解散)~広島港待合所。

みなと公園の海側通路で幸先の良い珍しいものに出会った。
シロツメクサの花を観ながら四つ葉の話しをしていたら正に足元で四つ葉を発見、更にそばに五つ葉がありダブルの新発見だった。

 

シロツメグサ(四つ葉)シロツメグサ(四つ葉) シロツメグサ(五つ葉)シロツメグサ(五つ葉)

 

側にカタバミとアカカタバミの黄色の花。
そこでこれを利用したちょっとお遊びを紹介。
カタバミが持つシュウ酸で黒っぽく変色した旧十円玉をピカピカの十円玉品に変えるマジック。

 

アカカタバミ(左側)とカタバミ(右側)アカカタバミ(左側)とカタバミ(右側)

 

暁橋を渡り島に入る。
観音寺下の旧海岸線の痕跡(石垣・常夜灯)を見て急坂を上って観音寺へ。
境内で華厳碑を観る。
この碑は江戸時代、海の安全祈願のため海中にあったものを境内に上げたものだ。

車道を進んでアカトンボ広場へ。
高射砲台の痕跡を見ながらこの地が戦場のさなかにあったことを実感する。
広場前面(広島市中心部側)に林立するひこばえ状樹木の形態を見るにつけ、この森が置かれた時代を想像することができる。

 

散策中散策中

 

車道そば、異様な幹模様を示すカゴノキを観察。
このカゴノキの向かい側で小高い丘の上にひこばえ群がある。
クスノキの大木が根元から伐採され、そこからひこばえが数本出てこれが大木二世になった。
この二世が数か所の群落になっている。
伐採の理由は不詳だが先の戦争の関係かも。

 

ひこばえ(クスノキ)ひこばえ(クスノキ)

 

灯台のクスノキに移動。
この大クスノキを観ると植物の生き様を実感する。

12:20灯台下の海岸で昼食休憩。
清々しい浜辺と海の景色を見ながら小休憩。

休憩後は海岸の植物を見ながら帰路に付く。
暁橋到着、市電で帰宅する方々とはここで解散。

14:00 広島港到着解散。
次回は似島に再チャレンジ。

観察植物は以下の通り(コースにそって観察した順番)。
ホルトノキ・クロガネモチ・シロツメクサ・カタバミ・アカカタバミ・コニシキソウ・クサギ・ツユクサ・アカメガシワ・ヒメジョオン・イヌビワ・ヤブミョウガ・ネムノキ・カクレミノ・カゴノキ・シンミズヒキ・ハマナデシコ・マサキ・ノダフジ・ヨウシュヤマゴボウ・ツルナ・トベラ・ヘクソカズラ・アブラギリ・コセンダングサ・アラカシ・ヤシャブシ 
以上27種 、その他 アオスジアゲハ、セトウチマイマイ

 

ホルトノキホルトノキ ホルトノキの花ホルトノキの花
ハマナデシコハマナデシコ ヤブミョウガヤブミョウガ