不思議探検クラブ H.29年度第4回

葉脈標本作り葉脈標本つくりの手順説明を聞く参加者

平成29年8月19日(土)  場所 伴東小学校

【目的】

児童に観察やゲームを通じて自然に親しんで貰い、自然と遊ぶ楽しさを身を持って実感することで自然の大切さ・重要性を認識させ、その延長線上で環境問題を考えてもらうこと。

【内容】
①「ぼくの木」・「わたしの木」の1ヶ月間の変化を観察(下記はこども達の観察内容)
   ユズリハ:葉っぱが増えた。
       (注)・先月は新芽が多く、それらが本葉になったので葉っぱが増えた様に
           感じたようです。
          ・「ぼくの木」に選定したユズリハは雄株ですが、すぐ近くに雌株が
           あり、実をつけていたので、雄株と雌株の違いを説明した。
   キンモクセイ:葉っぱが増えて、樹木全体のボリュウムが増えた。
   アオギリ:実(タネ)が沢山出来ていて、色が変わり始めているものもある。

アオギリの実

アオギリの実(クリックで拡大)

   イロハモミジ:葉っぱが少し黄みを帯びている。種子がたくさんついている。
   ソメイヨシノ:虫に食べられた葉が先月よりも増えている。カメムシがいた。
                  (注)このカメムシはキマダラカメムシの中齢幼虫でした。

② 葉脈標本つくりの材料  
・「水酸化ナトリウム{『苛性ソーダ)」10%溶液へヒイラギモクセイの葉っぱを入れて約20分加熱したものを準備。
・これとは別に「水酸化ナトリウム」を1%含んでいるパイプクリーナーの溶液へヒイラギモクセイ、ヒイラギ、アラカシ、ツバキの葉を1日半ほど入れていたものも準備。   

③ 葉脈標本のシオリ作成  
・少し水の入っているトレーの中で歯ブラシを使って葉脈を傷つけないように葉肉を取り除く。
・雑巾やチッシュペーパーを使って水分を取り除く。
・ラミネートフィルムに挟み(好みにより黒色の紙を敷く)パウチングする。
・パンチを使って好みの位置に穴を明ける。
・好みの色のリボンを上記の穴に通して結び、葉脈標本シオリの完成。 

葉脈標本のシオリ

完成した葉脈標本のシオリ(クリックで拡大)

(結果と反省)
・各自2枚程度完成すれば良いと考えていたが、子どもたちは好奇心旺盛であり、集中して真剣に作業することで4~5枚完成させた者もいた。
・水酸化ナトリウム10%溶液を使用した方は葉肉がきれいに取れるが、1%溶液を使用した方はきれいに取れないものがあった。(1%溶液を利用した方は、湯煎を省略し、時間を長くして準備したが、湯煎すべきであったと思われる)
・1%溶液を使用した方は、上記の通り葉肉が上手く取れないものがあったが、葉緑素がなくなり全体が白色化しており、それなりの作品にはなった。