森林部会6月例会

スイレン平成29年6月18日(日) 場所 おおの自然観察の森

今回はハッチョウトンボに出会うことを目的とした。ところがそれ以外にカキラン、ツチアケビのちょっと珍しい植物に出会え、さらにスイレンが満開状態で初夏を満喫できた一日だった。

梅雨のさなかなのに雨がない日が続いていて、この日も好天気に恵まれた一日だった。いつものようにJR五日市駅北口に集合し自家用車一台で現地に向かった。現地に9時50分到着。早速観察を実施。(写真はクリックで拡大します)

ツチアケビ(蕾)カッコーの鳴き声が森の中に響き、まさに夏を思わせる景色が展開されていた。駐車場を出てベニマンサクが自生している川沿いを巡る。後で知ることになるがこの場所にツチアケビが蕾状態で群生していた。ツチアケビはラン科ツチアケビ属の葉緑素を持たない腐生植物でナラタケと共生する。別名をその形状からヤマノカミノシャクジョウという。(山渓ハンディ図鑑より)
この川沿いでは、バイカオウレン果実・ベニマンサク果実・コアジサイ花・コガクウツギ花・モリイバラ花・ヒサカキ果実・オカトラノオ蕾などを観た。

コアジサイ

ベニマンサク(マルバノキ)果実

 

 

 

 

 

カキラン

次に巡ったのは土手沿いの道端。ここで管理人さんに出会いハッチョウトンボが出たこと、前述のツチアケビの場所、土手に咲いているカキランの場所を教えていただいた。カキランは群生しており咲き始めの状況、同じ場所にアマドコロ、花はまだ先だがギボウシも群生している。

 

 

次がいよいよハッチョウトンボの観察。生育場所は2か所あり、そのうちの一つが観察センター近くの水辺だ。目を凝らして観るもトンボの仲間は飛んでいるが肝心のハッチョウトンボが見つからない。この場所に出るのはも少し後か。残りの一ヶ所に期待を込めて園内を進む。

ハッチョウトンボ探しハッチョウトンボ探し ハッチョウトンボ(メス)ハッチョウトンボ(メス) ハッチョウトンボ(オス)ハッチョウトンボ(オス)

観察センターに寄って入園登録を済ませ、先に進む。紙の原料になるガンピ・ネジキ・ヤマツツジ・コムラサキ・花の形がウメに似るバイカツツジ・飛行機の羽のような果実を付けたウリカエデ等を観ながらハッチョウトンボの池に向かった。待望のトンボを観ることができた。しかもメスとオスの両方。個体数は時期的にまだ少ないがメス1とオス2を確認した。

カンピガンピ ネジキネジキ バイカツツジバイカツツジ

12時30分、最奥部の休憩所で昼食。食後は近辺のベニマンサク自生地を散策しながら、森の中の「ルリタテハの小径」を巡り帰路についた。

本日の観察種は31種。草本:12種、木本:19種。

イワガラミイワガラミ エゴノキエゴノキ スイカズラ スイカズラ モチノキモチノキ

次回は、7/9(日)石ケ谷峡観察会を予定。